序章 なぜ上川地方で石鹸を?

2017.6.22
 
 


プロジェクトオーナーの和田絵理菜です。

 
私は北海道旭川市で化粧石けんの製造、企画、販売を行っております。
敏感肌の方でも使えるコスメを作りたいという想いから、旭川市にある美容室「マーヴェラス」が立ち上げた化粧品製造工場で働いています。
コスメ製造に興味を持ったきっかけは、子供が敏感肌で市販の石けんでは肌が荒れてしまい、『この子でも使える低刺激で優しい石けんを作りたい』と思ったことです。

 
日頃、何げなく口にしている食材が、地元で作られているかどうかを意識したことはあるでしょうか?北海道に暮らす私たちは、贅沢なことに、自分たちの暮らす場所のすぐ近くで生産された新鮮な素材を手に取り、購入できて、食べることができる環境にいるのです。
また、旭川市内に住んでいる私は、ある生産者との出会いによって地元にこんなにすばらしい素材があるんだと気づかされました。そして、生産者さんのお話を聞くうちに『この魅力をもっと多くの人に伝えたい!』と思うようになりました。
改めて周りを見渡してみると、旭川とその近郊の上川エリアは米や野菜、牛乳やハチミツなどとびきりおいしい素材が数多く生産されている土地でした。
「地元のすばらしい素材を、美容という切り口で発信できないだろうか」。そんなふうに考えたことがきっかけです。
また、食事時の「ごちそうさま」という習慣を、毎日使うコスメでも感じることが出来るぐらいの品質の高いものを目指したいと思いました。そこで、美容という切り口から、女性だけではなく男女共に使うコスメということで石けんを作れないかと考えました。
 

まずは農家や酒蔵などの生産者の方にお会いして、こだわりや想いを話し合い、御社の素材で石けんを作りたいと交渉しました。
しかし始めのうちは一筋縄ではいかないことが多かったです。見ず知らずの人が来て、いきなり『あなたの作った素材で石けんを作らせてください!』なんて言われても、怪しいですよね。特に生産物へのこだわりが強い生産者であるほど職人気質な方なので、自らの顔写真が載る商品に対しては慎重でした。我が子のように大切に育てた作物が原材料として使われて、そこに自分の名前と顔がしっかりと刻まれるとあれば、商品の質にこだわるのは当然のこと。上川の素材のすばらしさを伝えるには、「生産者の顔が見える石けん」という切り口でなくては意味がないと考え、諦めませんでした。
何度も通い、熱意を伝え、試作品を実際に使ってもらっては改良しながら、やっとのことで2016年4月、9種類の石けん「GOCHI SOAP」が完成しました。
 

強い香りや色を付けていないため、素材の良さをシンプルに感じることができます。食品を扱う生産者自身が安心して使用できると認めた石けん。商品ポップに堂々と輝く笑顔の写真こそが、その何よりの証明です。