いざ燃焼実験スタート!

2017.11.29
 

試行錯誤を繰り返した結果

 
さて、高校の授業でロケットと燃料を開発する!とは言ったものの、安全第一で進めなければいけないため初期の燃焼実験は自ら行うことになりました。
 
やれやれ、またソロプレーヤーに逆戻りです。
 
うーん、まず考えるべきは…。
ロケットの燃料の「火薬」です。
その火薬について知るため「海洋化研」さんという打ち上げ花火を作っている会社に行ってきました。
『石けんでロケット燃料を作りたい!』という突然の怪しい相談にもかかわらず親身に話を聞いてくれました。
 

 
三尺玉の化身のような(怒られそう)専務のM氏からは聞きたかった燃焼実験の方法と励ましの言葉を頂きました。勇気を出して聞きに行って本当に良かったです。
 
最近はスマホひとつでほしい情報のほとんどが手に入ります。
しかし、ゴチソープの生産者のエピソードのときもそうでしたが、直接会って話してみるとウェブサイトには書いてないことがたくさん出てくるんですね。
正しい情報は、自分が経験してどう感じたか。
僕はやったことがある人の情報が1番正確だと思いました。
 
さぁ、その情報を元に燃料を作り、いよいよ燃焼実験をスタート。とてもワクワクします!この日の天気は快晴、石狩川が流れる河川敷の人気がない所で実験を始める計画でした。
 
ところが。
 
その場所にはホームレスのお兄さんがひっそりと住んでおりました。
僕は人生で初めてホームレスから怪しい目で見られるわけです。
 
たしかに。
 
耐熱手袋、防護ゴーグル、ライター。
確かに、まさか僕が“美容師さん”だとは誰も思うまい…。
 
燃料は短い時間で激しく燃える必要があります。今回は熱すると酸素を発生する「酸化剤」を加え、点火をしました。
 
3.2.1…!!
(あれっ…。)
 
残念ながら状況はあまり良くありませんでした。
あんまり燃えなかったんです。
もっと火力が必要です。
 
「燃えそうなものを増やそう!」
「酸化剤も増やそう!」
 
どんどん改良が進んでいきます。
 
しかし、
来る日も来る日も全然燃えません。
明らかな火力不足です。
 
試行錯誤して毎日のように実験しては失敗をします。
これにはホームレス兄さんもやれやれといった具合。
 
知っている限りの知識を取り入れて作ったはずです。どこを改良すべきかわかりませんでした。そのうちに「もしかしたら石けんでロケットは飛ばないのかも」とか諦めの気持ちが出てきていました。
 
そんなときに救世主が現れました。
そう、牧場の伊勢さんです。
 
「この映画が君がやろうとしていることにそっくりだよ!」
と紹介された映画が「遠い空の向こうに」でした。
 

 
4人の高校生がロケット研究に夢をかける実話に基づくストーリー。
あきらめないこと、夢を見ること。その大切さを思い出させてくれる映画でした。
 
「自分にだってできる!こんなところで諦めてたまるか」
 
そう思いました。
あっ、そういえば映画の中では砂糖と硫黄と重曹?も入れてたな…。
うーん、ダメでもともと、僕はすぐにドラックストアへ走りました。そして、今までの燃料に砂糖、重曹を加えた、へんてこな形の物体が出来上がりました。
 
「社長、これが本当に燃えるんですか?」
 
気づけば社内でもひとりふたりと理解者が増えていて、みんなで燃焼実験を見守りました。
僕は祈るように点火をしました。
 
3.2.1…
(!!!)
 

 
ゴーッ!と勢いよく燃える石けん。
 
僕は気づけば、
「これだよ!これだよ!」と叫んでいました。
 
ホームレス兄さんも「やったね!」って表情です。
 
実験がうまくいかないとき「夢ばっかり見てないで現実を見ろ」ってよく言われていました。
でも現実って何でしょう?
夢に見た石けん燃料は現実でも目の前で激しく燃えています。
強く想って、行動すれば素晴らしい現実を見られるんだと知りました。
 
~つづく~