アイデアと工夫で乗り切ろう!

2017.12.18
 

学校内での実験で
新たな課題が発生するが…

 
よく聞かれることがあります。
石けん燃料ロケットにどのぐらいお金がかかったの?といった質問です。
 
打ち上げまでにかかったお金は
なんと【2万3千円】
これは安いです。
 
ロケットを開発するってすごいお金がかかるんですよ。
(実際に日本は何億円とお金をかけています。)
でも、お金がなくたって工夫したらできる!って思ったんです。
ほとんどの人がやりたいことをお金が原因で諦めていたりするんですよね。でも、僕はお金は諦める要因にはならないと思っています。
 
僕が創業したときもそうでした。
 
「この場所だからできるキレイを提供したい」
 
そう決意して会社を辞めました。
その頃の僕は24歳、手持ちは40万円からのスタートでした。お金がないとアイデアを出して工夫するしかありません。最初は先輩のお店の一角を間借りして始まりました。
 
たくさんのアイデアを実現して数年後に2階建ての美容室だけではなく、化粧品工場で石けんを作ってロケット燃料も作る会社になりました。
やりたいことを叶えるのに必要なのはお金ではなくアイデアと工夫です。思って動くときっと叶うんです。
 

 
さて、ロケット燃料は一難去ってまた一難。前回のコラムにも書いた通り、僕は筒に入れた燃焼実験が成功して舞い上がっていました。ここでいきなり工夫が必要な壁にぶちあたります。
 
それはある日の高橋先生からのメールでした。
内容はこんな具合。
 
「学校内で燃料を開発することは安全面などが心配で管理職があまりいい顔をしていない。燃焼実験を生徒とやることが難しくなるかも」
 
(うーん、これは…。困ったことになった。)
 
確かに、当時の実験の方法は安全面に課題がある状態でした。
(粉砕したゴチソープにアルコールを加える方法で、引火性が強く、たまにこんな感じになってしまいます。)
 

 
この方法で化学実験室での実験を続けることは、難しいと判断するしかありませんでした。
このままではこれから始まる全4回の授業はペーパークラフトロケットの製作のみになってしまう。
むむむ、
これだけでは小学生の工作レベルです。この授業の1番面白いところは燃料を最初から作ることなので、それを体験させてあげられない事は非常にもったいない。
 
しかし、教員は思った以上にタテ社会、高橋先生もこれにはお手上げです。
 
安全を確保…。
学校内はダメ。
 
ん??
 
僕らはほぼ同じタイミングで思いつきました。
安全な方法で屋外で実験すれば…それだったらいいんじゃないのかな?
まずは安全な方法を考えなければ…。
今までの方法でダメならばやり方をガラッと変える方が必要がありました。
 

 
そこで妻のエリナさんが研究していた「ニードソープ」という石けんに目をつけました。
もともとは子供のワークショップ向けに研究をしていたもので、紙粘土のように柔らかく、水分を含んでいます。形も自由に変えられて洗浄力はとても優しい石けんなんです。
これならば硫黄や酸化剤など燃料になるものを混ぜるときも、湿っていれば引火しない。これで安全面は問題なし。
 
さらに場所の問題も解決しました。高橋先生はハンドボール部の顧問です。
 
「屋外にあるここで実験しよう!水も使えるし、かなりの広さがあるから大丈夫だよ。」
「ほー、ハンドボールってこんなに広いところでやるんですね。」
 
これだけ広さがあれば十分。
 

 
学校側には新たなプランで再交渉!
見事、許可をもらいました!
 
生徒と一緒にやる燃料の実験、ロケットの打ち上げもこのハンドボールコートで出来ることになりました。
 
~つづく~